保険業界と証券会社との関係は
金融業界での、保険会社と証券会社のポジション、関係性を見てみましょう。
金融業界は、大きく分けて以下の7つに分けられます。
・銀行
・証券
・生命保険
・損害保険
・消費者金融
・クレジットカード
・リース
生命保険と銀行は、金融業界の二大巨頭の業界規模です。
(参照: 業界動向サーチ「金融業界の動向や現状、ランキングなどを研究」:https://gyokai-search.com/3-kinyu.html)
■保険会社のポジション
上記では、保険業界が「生命保険(業界規模32.6兆円)」「損害保険(業界規模12.7兆円)」に分かれていますが、どちらも保険業(保険商品の開発や販売、各種手続きなど保険に関する運営全般)を営む保険会社です。
(参照: 業界動向サーチ「生命保険業界の動向や現状、ランキングなどを解説」:https://gyokai-search.com/3-seimei.html)
(参照: 業界動向サーチ「損害保険業界の動向や現状、ランキングなどを研究」:https://gyokai-search.com/3-sonpo.htm)
生命保険と損害保険の業界規模を合わせると45兆円を超え、業界で断トツの規模になります。
■証券会社のポジション
証券業界の業界規模は5.5兆円で、現在成長しています。
(参照 業界動向サーチ「証券業界の動向や現状、ランキングなど」:https://gyokai-search.com/3-syoken.htm)
ネット証券は特に好調で、成長率が41.4%と大きく躍進中です。
(参照 業界動向サーチ「ネット証券業界の動向や現状、シェアなど」:https://gyokai-search.com/3-net-syoken.html)
店舗型の証券会社も、新NISAが始動したことにより、今後さらに成長が見込めます。
新NISAは金融機関によって取扱商品が異なり、証券会社では、上場株式や株式投資信託、ETF、REITなどの幅広い商品が選べる利点があるのです。
(参照 日本証券業協会 みんなにいいさ! NISAがいいさ!!「NISAで証券投資デビュー!」:https://www.jsda.or.jp/nisa/securities/)
■金融業界内の関係性
2000年代以降、さまざまな規制緩和による金融の自由化が進行し、「銀行・証券・保険」の連携強化が進んでいます。
Fintech(フィンテック)の導入により、業界を超えたDXも視野に入ってきました。
身近なところでは、キャッシュレス決済の増加がわかりやすいでしょう。
経済産業省の調査によると、国内のキャッシュレス決済比率は毎年上昇し続け、2021年には32.5%となり、2010年の13.2%から大きく伸びました。
(参照 経済産業省「キャッシュレスの将来像に関する検討会とりまとめ」:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/cashless_future/pdf/005_04_00.pdf)
また、個人金融資産を巡って、どの業界も新しい形態や発想の新規金融サービスに取り組んでおり、切磋琢磨しています。
いかに魅力的な商品、サービスを展開して顧客を取り込むかが金融業界の課題です。
次章は保険会社が「キツイ」と言われる理由を見てみましょう。