信用金庫の昔と現在の違い
信用金庫とは、地域の中小企業や住民等が利用者や会員となって地域支援や発展を目指す、協同組織の金融機関です。相互扶助の理念に基づいた運営をしています。信用金庫の過去の動きと現状について詳しく見ていきましょう。
■信用金庫の昔
信用金庫は、1951年(昭和26年)に誕生しました。
(参照 一般社団法人全国信用金庫協会「信用金庫とは」信用金庫の生い立ち:https://www.shinkin.org/shinkin/ayumi/)
戦後復興期(終戦~1960年代)は、地域経済の復興と安定の支援や中小企業への融資などを行い、高度経済成長期(1960年代~1980年代)には、経済成長の支援のための積極的な融資や金融サービスの多様化に手を広げたのでした。
1990年代には全国に400行以上存在し、バブル崩壊までは多くの中小企業が助け合う構図がスムーズに回っていました。
バブル崩壊後には、不良債権問題などで経営面での課題が浮上して再編や統廃合の動きが大きくなり、現在まで多くの信用金庫が合併をしています。
■信用金庫の現在
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、資金繰り支援の拡大によって貸出残高が増加したため、貸し倒れリスクは他の金融機関に比べて高い状態です。信用金庫業界の経常収益は2015年からほぼ横ばいで、大きな成長はしていません。
(参照 業界動向サーチ「信用金庫業界の動向や現状、ランキングなど」:https://gyokai-search.com/3-shinkin.html)
合併や破綻によって信用金庫の行数は大きく減少し、2024年5月14日現在は254行となっています。
(参照 金融庁 金融機関情報 免許・許可・登録等を受けている業者一覧「信用金庫連合会免許一覧」:https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/sinkin.pdf)
少子高齢化や過疎地域の拡大、地方経済の縮小による課題などの厳しい面は避けられません。
今後の展望としては、
・Fintech(フィンテック)の導入で利便性の向上や従業員負担の削減を行っていく
・金融機関の枠を超えた中小企業支援を進める(参照 Yokohama Big Advance:https://bigadvance.jp/)
などで、これまでの業務の枠を超えた挑戦を続け、成長を狙っていくと考えられます。
実は、金融業界の就職先には信用金庫や銀行以外に下記の候補があるのです。
・証券会社
・保険会社
・信用金庫
・クレジットカード会社
・リース
詳しくは「金融業界の就職なら銀行? 実は自分らしく働ける証券会社がオススメ」
(https://hirota-sec-recruit.com/blog/financial-industry/)で紹介していますので、ぜひご覧ください。
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次章で理由を見ていきましょう。