証券会社のディーラーとは
証券会社のディーラーは、株式等を売買して自社の利益を上げる専門職です。
詳しく見ていきましょう。
■ディーラーの仕事
自社の資金を使って市場で有価証券を売買し、利益を得ることが仕事です。
顧客の取引が円滑にできるように取引を活発に行い、証券会社の収益の確保をします。
株式や債券の取引量の増加によって、市場の流動性を維持する重要な役割です。
ディーラーとトレーダーは似ているようですが、仕事が違います。
トレーダーは顧客から受注後にブローカーへ発注して取引を成立させることが仕事です。
また、ディーラーと個人投資家も違います。
個人投資家は自己判断で自己資金を用いて投資を行い、利益の最大化や資産運用する一個人です。
証券会社のディーラー業務については「証券会社とは?仕事内容と得られる経験を解説!」
(証券会社とは?仕事内容と得られる経験を解説! – 広田証券株式会社 採用サイト)でも紹介していますので、ご覧ください。
■ディーラーに求められるスキル
ディーラーに必要なスキルは3つ挙げられます。
情報収集能力
リアルタイムで、市場の動向やニュース、経済指標などの情報を収集し、取引の判断材料に役立てます。
収集した情報の真偽を判断する能力や、必要な情報を取捨選択する能力も大切です。
分析力
市場の動きや価格の変動を分析するために
・ファンダメンタル分析(経済データや企業の業績を元に将来の価値を予測する方法)
・テクニカル分析(チャートや指標を使って過去の価格データを分析する方法)
などを活用します。
取引のタイミングを見極めるためにも分析力が必要です。
ストレス管理能力
損失やプレッシャーに耐え、精神的に落ち着いた状態を保つ能力が求められます。
急激な市場の変動に冷静かつ迅速に対応するためのストレス耐性と、ストレスに左右されない判断力が必要です。
■ディーラーの魅力
大きな魅力は、自分の判断で大きな金額を動かせる点です。
市場での取引で、自分の予想が当たって利益が得られると、やりがいを感じられます。
■ディーラーに向いている人
チャレンジ精神があり、困難な状況にも積極的に取り組める人が向いています。
また、取引に時間を要する場合もあるので、集中力を長時間維持するための体力が必要です。
さらに、急激な市場の変動やプレッシャーに冷静に対応できるメンタルの強さも欠かせません。
次章は、ディーラーを目指す人におすすめの会社として、広田証券を紹介します。