証券会社と銀行の違い
証券会社と銀行はどちらも、金融市場において重要な役割を果たしている存在です。
似ているようですが、業務内容や収益源、求められるスキルには違いがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
■証券会社とは
証券会社は、投資家への株式や債券などの有価証券の売買の取次ぎを行う企業です。
投資信託の販売や、個人や機関投資家向けの投資アドバイス、さらには株式や債券などの売買の仲介が挙げられます。
<主な業務>
ブローカー業務
・投資家の売買注文を投資家に伝える業務
・売りたい、または買いたい投資家の委託を受けて、売買注文を証券取引所に伝える
ディーラー業務
・証券会社自身が株式等の売買を行う業務
・証券会社自身が有価証券を売買することによって利益を得る
アンダーライター業務
・発行体から有価証券を買い取って投資家に売る業務
・新規の株式や債券などの有価証券を証券会社が買い取り、投資家に販売する
・売れ残った分は証券会社が引き取る仕組み
セリング業務
・発行体から有価証券を預かって投資家に売る業務
・有価証券は一時的に預かるだけなので、売れ残っても引き取る必要はない
証券会社の収益源は、主に売買手数料や投資のアドバイス料です。
コミュニケーション能力や情報収集能力が求められます。
金融市場は常に変動しており、最新の情報の収集と顧客に伝える力が欠かせません。
尚、外務員として働くには、外務員資格が必要です。
証券会社の仕事について詳しくは「証券会社とは?仕事内容と得られる経験を解説!」(https://hirota-sec-recruit.com/blog/experience/)をご覧ください。
■銀行とは
銀行は資金の預かりや貸付、決済を行う金融機関です。
個人や企業の財務的なサポートをします。
<三大業務>
預金業務
・個人や企業のお金を預かり、口座を管理する
・利用者は預金を出し入れできる
・預金を運用して得た利益を銀行が利用者に利息として支払う
貸付業務
・預金を基に個人や企業にお金を貸し出す
・貸付先は事前調査の上、返済能力を考慮した金利で貸し出す
為替業務
・顧客間の資金移動を仲介する
・公共料金の振込みや送金の提供(近年ではオンラインサービスも増加)
・国内での取引を「国内為替」、国際的な取引を「外国為替」と呼び、通貨の交換は外国為替市場で行われる
銀行の主な収益源は、利ざや(貸付金利と預金金利の差)や手数料収入です。
金融知識やコミュニケーション能力が求められます。
融資業務を担当する場合、融資先の状況を見極めるために簿記の知識も必要です。
銀行の仕事について詳しくは「金融業界の就職なら銀行?実は自分らしく働ける証券会社がオススメ」(https://hirota-sec-recruit.com/blog/financial-industry/)をご覧ください。
金融業界は一般的に「堅い」「保守的」などのイメージが多く見られます。
しかし、次章で紹介する広田証券は、柔軟な考えが歓迎される、自分らしく働ける証券会社です。