証券会社の現状
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行によって、他業界同様に証券業界も影響を受けています。
大きな影響としては、対面営業を主流としている店舗型証券会社は営業収益が伸び悩んでいる状態です。
一方、誰に会うこともなく気軽に始められる点から、ネット証券は営業収益が増加傾向にあります。(参照 業界動向リサーチ「証券業界の動向や現状、ランキングなど」: https://gyokai-search.com/3-syoken.htm)
また、資産を持つお客様の高齢化は避けては通れない課題です。
証券業界では高齢化対策として、ご高齢のお客様に比較的価格変動が大きい商品や仕組みが複雑な商品等をおすすめする場合にお客様の特性に応じた適切な勧誘が行われるよう社内規則等を整備するなどの対策を講じています。(参照 日本証券業協会「ご高齢のお客様へのお知らせとお願い」:https://www.phillip.co.jp/legal_notice/pdf/AgedPerson_leaflet.pdf)
株式市場においては、コロナ禍の影響が色濃い2020~2021年に金融緩和を背景とする歴史的な米国株高によって「コロナバブル」を形成し、2022年初頭の急落後は再び上昇するなど不安定な動きをしており、米国の高インフレに対する金融政策の今後の動向によっては、長い目での楽観視も難しい状況となっています。
次章では証券会社の将来性や動向について紹介します。